全日本空輸は14日、平成28年春闘で月額1500円のベースアップ(ベア)を労働組合側に回答した。ベア実施は2年連続。原油安に伴う航空燃料価格の下落や訪日外国人客の増加による売り上げアップといった追い風を背景に、27年実績より500円増やした。業績連動型の一時金に関しても1カ月増の6カ月とする回答を行った。
最大労組のANA労働組合は、3千円のベアを要求していた。日本航空もすでに月額1千円のベアを回答しており、航空大手2社は昨年に続くベアを決めた。
全日空の持ち株会社のANAホールディングスは1月、28年3月期の業績予想を上方修正した。連結経常利益は前期比64%増の1100億円と、3期ぶりの最高益更新を見込んでいる。