宇部興産はカプロラクタムの内部利用を加速させる方針だ=山口県宇部市の宇部ケミカル工場【拡大】
差別化しにくく
鉄と違ってまだ中国国外にはあふれ出ていないが、同社を含む海外メーカーの製品が押し出されているという。
このため同社は、14年に堺工場(堺市西区)での生産を停止し、宇部ケミカル工場(山口県宇部市)に国内生産を集約したのに続き、今後は工程を簡素化できる製法への転換を図る方針。一方で、自社生産するナイロンへの内部利用も進め、足元で5割の「自消率」を20年以降に8割まで引き上げる考えだ。
カプロラクタムは、住友化学も昨年9月に愛媛工場(愛媛県新居浜市)の生産設備の1ラインを止めた。十倉雅和社長は「(中国の供給は)明らかに過剰。日本への流入は円安もあってほぼないが、社内では安心するなと言っている」と危機感を募らせる。
一方、ポリエステル繊維の原料であるテレフタル酸も採算悪化に歯止めがかかっていない。