政府は22日、日本郵政グループのゆうちょ銀行の預入限度額を、1千万円から1300万円に引き上げることを盛り込んだ郵政民営化法の政令改正を閣議決定した。かんぽ生命保険の加入限度額も1300万円から2千万円に上げる。4月1日に実施する。地方銀行などは預金流出への警戒感を強めており、地方での顧客の奪い合いが激しくなりそうだ。
引き上げは、ゆうちょ銀行が25年ぶり、かんぽ生命が30年ぶりとなる。今夏の参院選をにらむ自民党が、郵便局以外の金融機関が少ない地方の利便性が高まるとして、引き上げを求めていた。高市早苗総務相は閣議後の記者会見で「利用者の利便性が一層向上することを期待する」と述べた。
民間金融機関は、政府が日本郵政株の大半を保有する中での引き上げは「民業圧迫だ」と反発している。ただ、地方銀行ではゆうちょ銀行の店舗網を活用した商品提供や現金自動預払機(ATM)の共同利用で提携を協議する動きも出ている。