ゆうちょ限度額引き上げ「地方創生の推進力が毀損」 金融業界は暗に牽制

2015.12.25 22:08

 ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の預入限度額の引き上げに対し、民間金融機関から反発の声が上がった。

 ゆうちょ銀の貯金限度額は当初、1500万円まで引き上げる案が有力だったが、1300万円にとどまった。これを受け、全国銀行協会、全国地方銀行協会など7団体からなる「郵政民営化を考える民間金融機関の会」は25日、「強い懸念を一定程度共有してくれた」と理解を示すコメントを発表した。

 ただ銀行業界には、地方銀行の経営に悪影響を及ぼすとの強い危機感がある。同会は「アベノミクスの最重要課題の地方創生の推進力が大きく毀(き)損(そん)する懸念がある」ともコメントし、自民党を暗に牽制(けんせい)した。

 かんぽ生命の加入限度額が2千万円に引き上がることに対しても、生命保険業界から反発が起きている。「保障額2千万円は、もはや小口の保険レベルではなくなる」(大手生保)というのが理由だ。

 日本郵政グループの政府保有株の完全処分の具体的な道筋が見えず、暗黙の「政府保証」が続く中で民間生保との競争が激しくなれば、公平な競争とはいえず、民業圧迫になると主張している。(飯田耕司)

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