ガイアックス代表執行役社長上田祐司【拡大】
さらに、地方の中小企業や産業従事者へのビジネスチャンス拡大も期待できる。ガイアックスでは“地域の暮らしを旅する”をコンセプトに、地域ならではのユニークな日帰り観光体験を提供するマッチングサイト「TABICA」を運営している。その中で人気を集める農業体験によって、農家の方々は副収入を得ている。自らの生活のどんな行為がサービスになるかの判断は難しいものの、プラットホーマーが魅力を引き出し、利用者にアピールできればビジネスにつながる。これに自治体の後押しが加われば、地域全体の取り組みとして相乗効果が生まれる。
もちろん、シェアリングエコノミーはすべての問題を解決する魔法ではない。ニーズがなければ機能せず、マーケティングが欠かせない。何よりも、共助の仕組みづくりに向けた強い意志と長期計画が重要となる。日本の農村で共有されていた「ため池」をつくるようなものであり、誰もが安心して共用できる「ため池」のようなサービスが共助の社会には必要である。
(この項おわり。次回からビズライト・テクノロジーの田中博見代表取締役社長が、IoTがもたらす産業革命について執筆します)
◇
【プロフィル】上田祐司
うえだ・ゆうじ 同志社大経済卒。ベンチャー支援会社に入社。1999年、24歳のときにガイアックスを設立し、30歳で株式上場。ソーシャルメディア事業、シェアリングサービス事業を展開する。一般社団法人シェアリングエコノミー協会代表理事を務める。41歳。大阪府出身。