総会に出席した株主からは、「(経営陣は)表面的な説明だけで、将来の展望は全く見えなかった」(70代男性)、「一度失った信頼を取り戻すのは容易ではない。信頼回復にはまだ時間がかかる」(40代男性)などと会社側の説明に納得せず、経営の先行きに懸念を示す声が聞かれた。
新商品の名称を公募したハンバーガーなどの新メニューや期間限定商品の投入効果などで昨年12月以降、既存店売上高がプラスに転じており、明るい兆しが出ているのは事実。だが、使用期限切れ鶏肉問題と、異物混入問題発覚前の水準にはほど遠い。カサノバ社長が宣言した「明るい一年になると確信する」を見極めるにはもうしばらく時間が必要だ。(松元洋平)