15年度の外国車販売、VWが16年ぶりトップ転落 排ガス不正問題で失速、首位はベンツ

 日本自動車輸入組合が6日発表した2015年度の外国メーカー車の国内販売台数(速報)は、独メルセデス・ベンツが前年比3.5%増の6万4001台となり、16年ぶりに独フォルクスワーゲン(VW)を抜いて首位を獲得した。VWは米国でディーゼル車の排ガス不正が発覚した昨年9月以降の販売減が響き、15年暦年に続き首位から陥落した。

 VWは19.4%減の5万333台。3位には独BMWが8.8%増の4万7158台で続いた。

 外国メーカー車全体は0.1%増の28万2079台と横ばいだった。昨年8月までは拡大傾向にあったが、VWの不正発覚で9月以降の販売が鈍化した。ただ、欧州メーカーが得意とするクリーンディーゼル車などが牽引し、軽自動車を除く国内市場に占めるシェアは9.0%と昨年に続き過去最高を記録している。