「なんで息子が…」セブンのカリスマ突然退場 創業者・伊藤氏との暗闘も (1/2ページ)

2016.4.8 06:50

記者会見で辞意を表明したセブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)=7日午後、東京都中央区

記者会見で辞意を表明したセブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)=7日午後、東京都中央区【拡大】

 セブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長を退任させる人事案の否決は、セブン&アイグループのトップに君臨してきたカリスマの突然の退場に発展した。

 「(後継者として)なんで息子が出てくるのか。考えたことはないが、うわさされるのは不徳のいたすところだ」

 7日記者会見した鈴木敏文会長は改めて次男でセブン&アイ取締役を務める康弘氏への世襲について強い口調で否定した。

 井阪社長の退任をめぐり、米サード・ポイントはトップの世襲への強い警戒感を表明。3月下旬から行われていた指名・報酬委員会でも井阪氏の退任は異論が出ていたが、取締役会の人事案に対する評価も、鈴木氏の意向に沿った賛成票が7票にとどまる厳しい結果だった。

 セブン&アイ・ホールディングスの社外取締役は4人。取締役の入れた票数は、鈴木氏が主導した会社側の人事提案に、身内である社内取締役の一部からも“ノー”が突きつけられたことを示す。鈴木氏も、この結果は意外だったようで「社内役員から反対が出るようでは私が信任されていないということだ」と述べ、辞任を判断するきっかけとなったと認めた。

今回の人事案には、これまで円満な関係を築いてきた…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。