記者会見で辞意を表明したセブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)=7日午後、東京都中央区【拡大】
井阪氏退任案に賛成した他の取締役は残留の方向で調整している。相次いで退く事態になれば、会社が空中分解しかねないためだ。
個人消費は低迷し流通業界の競争は激化している。鈴木氏が成長戦略に掲げた新たなインターネット通販サイトの事業は道半ばで、スーパーのイトーヨーカ堂も業績不振が続いて抜本的な改革が急務だ。19日の取締役会で新体制が決議されれば「『ノーサイド』の精神でまとまり、課題への対応を加速すべきだ」との声が強まっている。