品評会で高値がついた松阪牛=2015年11月、三重県松阪市【拡大】
欧米の基準に合わせるためには、豚肉とは別施設での処理などが求められるが、現在の施設を合わせるためには巨額の費用が必要。輸出が低調な理由としては「国内では依然高値で売れる」との意識が強いこともあるようだ。
三重県は国内市場の縮小を見据え、昨年から今年にかけてイタリアや米国で試食会を開催。しかし、そこで振る舞われた肉は、群馬県にある欧米基準を満たした施設で処理するという例外的な措置を取ったものだった。
海外での評判は「口の中で溶ける」「歯応えがやわらかい」と上々なのに、施設整備の見通しは立っていない。県畜産課の中川知之主幹は「将来のことを考えると、欧米への販路を整えることは必要。その味で各国首脳をうならせれば、輸出の機運も高まるのではないか」と話している。