【熊本地震】ホンダ、トヨタ、ルネサス…工場の操業停止広がる

2016.4.15 21:05

地震被害を受けた家屋=15日午前6時56分、熊本県益城町(本社ヘリから)

地震被害を受けた家屋=15日午前6時56分、熊本県益城町(本社ヘリから)【拡大】

 最大震度7を観測した熊本県を中心に、工場を置く企業で操業を停止する動きが広がった。度重なる余震で被害状況の確認が遅れているケースがあるほか、部品の調達が滞り操業停止に追い込まれる自動車メーカーもでている。

 ホンダは二輪車を生産する熊本製作所(大津町)の稼働を14日夜から停止。余震が続いているため、「設備の被害状況の確認が終わっておらず、復旧に着手するまでに時間がかかりそうだ」(広報部)という。

 高級車「レクサス」を生産するトヨタ自動車九州は15日朝から、福岡県の宮田工場(宮若市)の操業を停止。小倉工場(北九州市)と苅田工場(苅田町)も一旦稼働したが、午後から休止した。部品の調達に影響が出ており、16日も操業を見送る。日産自動車も16日の福岡県苅田町の工場の生産を休止する。

 三菱自動車は週明け18日、水島製作所(岡山県)の一部ライン、19日は全ラインの稼働を止める。アイシン精機の熊本市の工場が止まり、エンジン関連部品の調達が滞るためだ。半導体大手のルネサスエレクトロニクスも自動車向け半導体などを生産する熊本市の工場の操業を停止した。

 平成23年の東日本大震災では、電子部品などの工場が被害を受け、サプライチェーン(部品供給網)が寸断、自動車メーカーは長期間、生産を休止した。林幹雄経済産業相は15日の記者会見で、熊本地震に関し、「東日本大震災のような(大きな)影響があるとの報告は受けていない」と述べたが、影響が広がる懸念がある。

 一方、流通大手のイオンは15日、熊本県内の2店舗を安全確認のために臨時休業したが、食料品は駐車場を使って販売した。セブン-イレブン・ジャパンなどのコンビニエンスストア大手は、熊本県益城町役場などにおにぎりや飲料水などを送った。

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