トヨタ自動車は17日、熊本地震の影響で、国内のほとんどの車両組立工場を18日からの1週間で段階的に休止すると発表した。グループの部品大手、アイシン精機の熊本市にある生産子会社が操業を停止し、ドア部品やエンジン部品の供給が滞るため。国内製造業を牽引するトヨタの生産休止が長引けば、日本経済に影響を及ぼす恐れがある。
トヨタ本体の組み立て4工場では、19日から高岡、堤両工場を休止。20日には田原工場も稼働を止め、元町工場も少量生産ラインを除いて操業を停止する。
15、16日の生産を止めていたトヨタ自動車九州の宮田工場(福岡県)は、23日まで休止を延長する。トヨタ車体なども生産調整を実施し、22、23両日はトヨタ、レクサス車両を組み立てる国内全30ラインのうち26ラインが止まる予定だ。