出光興産は19日、2016年3月期の業績予想を下方修正し、最終損益が360億円の赤字(従来予想は130億円の赤字)になる見通しだと発表した。原油価格の下落に伴い、在庫評価損が膨らむため。営業損益も195億円の赤字(同30億円の黒字)に転落する。売上高は、前期比23%減の3兆5700億円(同3兆7500億円)に下方修正した。16年1~3月期のドバイ原油価格を平均で1バレル=35ドルと想定していたが、実績は30ドルだった。このため在庫評価損が従来見通しの800億円から1220億円に膨らむ。ノルウェー領北海の一部油田で埋蔵量が想定よりも少なかったため、固定資産の減損損失も約92億円計上する。