創業の地で再び親娘対決も 大塚家具前会長、春日部に「匠大塚」

2016.4.21 07:02

新会社の本格始動で決意表明する大塚家具創業者で前会長の大塚勝久氏(右)と長男の勝之氏=20日、東京都中央区(永田岳彦撮影)

新会社の本格始動で決意表明する大塚家具創業者で前会長の大塚勝久氏(右)と長男の勝之氏=20日、東京都中央区(永田岳彦撮影)【拡大】

 大塚家具創業者で前会長の大塚勝久氏が設立した家具製造販売会社「匠大塚」は20日、2月末に閉店した旧西武春日部店(埼玉県春日部市)の土地と建物を買い取り、今夏にも出店することを明らかにした。22日にオープンする日本橋デザインオフィス(東京都中央区)に次ぐ拠点とする。春日部市の店舗予定地から数百メートル離れた所には大塚家具の春日部ショールームがあり、大塚家具創業の地、春日部市で親娘が再び対決する可能性が出てきた。

 会見には匠大塚の会長となる勝久氏や長男で社長の勝之氏ら、昨年の大塚家具の経営権をめぐる対立で、勝久氏の長女、大塚久美子社長と決別した大塚家具の元役員が顔をそろえた。

 会見で、勝久氏は「春日部の店舗は前の会社で一番大きい店舗よりも大きい。お客さまに必ずご満足いただける店になる」と自信をのぞかせた。取り扱う商品は大塚家具が注力する中価格帯よりもやや高価格で、国内外の厳選された商品を取りそろえるとしている。

 日本橋は主にインテリアの専門家や法人向けのオフィスとして、春日部店は主に個人顧客向けの店舗として運営する。初年度の販売目標については特に設けず、春日部店以降の今後の店舗展開は未定としている。

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