■早くも見直し論 丁寧な説明が必要
京都大が今春の受験で、2次試験(今月25~26日)とは異なる選考方法として、ユニークで個性的な人材を集めることを目的とした「特色入試」を初めて実施した。
3月に実施する法学部を除く9学部・学科では、定員88人に対し、志願者292人が受験した。しかし、医学部医学科(定員5人)で合格者が1人となるなど、合格者数が“定員割れ”の60人にとどまる超難関ぶりが話題となった。
この試みは、将来のノーベル賞候補者になるような超優秀な逸材を獲得したいという京大の意欲的な思いが背景にある。出題された試験問題も難問中の難問で、理学部では、数学の試験で4時間かけて4問を解く超難問が出題された。
受験するための条件も厳しい。学部・学科によっては国際科学オリンピックの出場者や英語能力測定試験「TOEFL」の高得点者などが最低条件となっており、中には志願者数が0人や定員に満たない学部・学科もあった。