燃費試験データの不正発覚で国交省の担当者が立ち入り検査に入る、三菱自動車の名古屋製作所・技術センター=21日午前、愛知県岡崎市【拡大】
三菱自動車の燃費試験データ不正問題で、新たに1車種でも法令とは違う方法で燃費試験用データが測定されていたことが21日、分かった。ほかに4車種でも同じ方法だった可能性が高い。三菱自が現在、国内で生産・販売している全車種のうち半数以上が法令と違う方法で測定されていた可能性が出てきた。
関係者によると、20日に国土交通省に報告した4車種のほかに、電気自動車(EV)「i-MiEV(アイ・ミーブ)」」でも道路運送車両法で定める方法とは異なる方法で燃費試験用データが測定されていた。「RVR」「アウトランダー」「パジェロ」「ミニキャブ・ミーブ」の4車種も同じ方法だった可能性が高いという。この方法について、国交省は「法令に沿っていない」と指摘している。
先に国交省に報告した4車種のうち2車種は日産自動車が販売していることから、三菱自が国内で生産・販売する約10車種のうち、不適正な方法で測定されている車種は少なくとも3車種となった。いずれについても、同法が定める方法で測定した上でデータを再提出。燃費試験を再度実施する。