さらに、業界全体で衣料用洗剤の機能強化に取り組んだ結果、どの洗剤も同じという意識が消費者の間に浸透(コモディティー化)してしまった。これに加え、洗濯しても黄ばみや黒ずみの原因となる皮脂汚れが落としきれないなど、既存の洗剤への不満の声もアンケートで明らかになった。
そこで、今年2月からライオンが独自に開発した高洗浄成分(MEE)や繊維の中まで浸透し、汚れを浮かせる新成分LO(リフトアウト)を配合した「トップ スーパーNANOX(ナノックス)」の販売を始めた。
◆少しの量でOK
「新成分LOが、繊維一本一本に浸透して、繊維に絡みつく皮脂汚れを浮かし、高洗浄成分MEEが浮き上がった汚れを分解します」(日俣さん)。MEEは、高濃度で配合しても固まらず、強い洗浄力を発揮するという。少ない容量に濃縮した洗浄成分を配合する必要のある超コンパクト洗剤には欠かせない成分だ。
「洗濯時に水量が少なかったり、まとめ洗いしたりすると一度落ちた汚れが、別の衣類に付着する再汚染が発生しますが、スーパーNANOXではこれを抑制します」(日俣さん)。衣料用洗剤本来の「汚れを落とす」という機能を強化することで、コモディティー化した衣料用洗剤のマーケットを変える商品になるかもしれない。
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