ソニーは22日、熊本地震の影響で、28日に予定していた2017年3月期連結業績予想の公表を延期すると発表した。デジタルカメラや監視カメラ向けの画像センサーなどを手掛ける熊本テクノロジーセンター(熊本県菊陽町)の操業停止が続き、生産再開の時期が見通せないため。5月中には発表するとしている。
熊本テクノロジーセンターは14日の地震発生直後から生産停止に陥った。建屋、クリーンルーム、生産装置の一部に損傷が確認されているという。
ソニーは、スマートフォンに搭載するカメラ部品である「カメラモジュール」事業の価値を低く見直す「減損処理」を実施し、16年3月期連結決算で596億円の損失を計上。営業利益を従来予想の3200億円から2900億円に下方修正している。