高齢化と若年層の業界離れが進む中で、現時点でもすでにトラック運転手は不足の状況にあります。さらに、このままの傾向が続くと、将来的にはより深刻なドライバー不足に陥ることとなり、国内の物流全体に大きな支障を及ぼす恐れも危惧されています。
運輸・物流業界は、典型的な労働集約型産業です。いかにしてドライバー不足の問題に対応するかが、全ての運送事業者にとって大きな課題になっているのです。
これらは、物流業界だけでなく、バス会社など旅客業界も同様です。路線バスも観光バスも、慢性的な人手不足です。
確かに、注文した荷物がその日のうちに届くネット通販、新幹線の3分の1程度の料金で利用できる深夜バスは、便利な社会といえるでしょう。しかし、すでに佐川急便はAmazonとの取引から撤退しました。
いずれ、ヤマト運輸も撤退しないとは言い切れません。また、格安ツアーにおける高速バスの事故も繰り返されています。極度な便利さと安さの代償は、結局利用者に跳ね返ってくるのです。
(新経営サービス 常務取締役 人事戦略研究所所長 山口俊一=文)(PRESIDENT Online)