富士フイルムが昨年11月に発売した磁気テープ。データを30年以上、保存できるという【拡大】
データセンターではHDDや、フラッシュメモリーを使った「SSD」という装置が使われているが、磁気テープも技術の進化により、コスト競争力が上がった。磁気テープは常時、通電している必要がないため、電気代も節約できる。HDDなどと比べて特定のデータにアクセスするまでの時間がかかるという弱点はあるが、書き換えなどの頻度が低いデータの記録用に磁気テープを使う動きが、特に海外で強まっているという。
富士フイルムの助野健児取締役は4月の決算会見で「独自技術を使った磁気テープの販売は好調に推移している」と強調した。15年の出荷計画(容量ベース)は、5年前の約4倍に膨らんでいる。
磁石に引きつけられる物質である「磁性体」に情報を記録するという原理はビデオテープなどと同じ。この磁性体の粒子を微細化することで容量を上げた。粒子の体積で比べると、コンピューター用磁気テープはVHS方式のビデオテープの500分の1という。