楽天出身者らで作るベンチャー企業「KABUKI(カブキ)」(東京都千代田区)は10日、VR(バーチャルリアリティー、仮想現実)技術で日本の観光地や店舗を作製し、疑似的に観光体験をしたりネット通販を利用できるWebサイトを立ち上げると発表した。
「kabukiペディア」と名付けられたサイトは、金閣寺など全国の観光地やネット通販サイトの店舗を紹介するページを自動で作成。中国語や英語など多言語化することで外国人に日本の観光地や伝統工芸、商品などを紹介する。当初はヤフーの中の「ヤフーショッピング」に出店する店舗と連携するが、今後は、楽天などほかの大手ネット通販サイトとの連携も検討するという。
来春にはカブキペディア内に、スマートフォンを利用したVRゴーグルを使うことで、観光や買い物を仮想体験できるコーナーも開く。米国の技術者やゲーム開発者らが、現在、コーナー向けのVR観光地や店舗を作成中という。