《シャープの平成28年3月期連結決算発表会見は質疑応答が続き、記者からは苦難が続くシャープ社員についての質問が出た》
--社員がかなり流出していることへの受け止めは
高橋興三社長「2度にわたる希望退職で3千人以上の仲間がいなくなった。危機感はある。そのためにもなるべく早く給与水準を戻し、賞与の回復も実行する。株主の反感を買うかもしれないが、中長期的な視点での優秀な人材確保とシャープ再生のためには必要なことだ」
--さらに数千人を削減するとの報道が出ているが
高橋社長「台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業と一緒にやっていく中において、すぐに希望退職をまたやるという考えは持っていない。人員の適正化については、出資がまだ終わっていないので、検討することができない。一般論としては生産や品質とか、色々なところで相乗効果を作ることができるので、人員の配置を含めた適正化は出資後にできるはずだ。今ここで人数がどうかということは詳しく検討できる段階にない」
《追加のリストラを示唆しながらも詳細は決まっていないとする高橋社長。記者はさらに追及する》