日本画の巨匠、伊東深水氏が香り文化を代表するロングセラー商品「花の花」を一緒に描いた貴重な作品と【拡大】
■経営の原点“積み重ね”忘れずに
社内報「青雲」は昭和61(1986)年に創刊されました。創刊号の富士山をバックにした題字は先代、小仲正規の揮毫(きごう)によるものです。この年、「毎日香」「青雲」ともに知名度が90%を突破するなど大きく飛躍していた時期でした。あれから30年目を迎える今春の社内報の巻頭にこう呼びかけました。
「あなたの10年後を予測してみてください」
◆10年後を予測
ピーター・ドラッカー氏は20年後と言っていますが、20年後となるとずいぶんと未来になりますし、定年になってしまう社員も多くいますから、現実的に10年後の自分のポジションを見極め、その時、収入源である会社はどうあってほしいのかということを一度考えてみようという投げかけです。
10年間、頑張ろうと漠然に思っていながらも、だんだんと興味が薄れ、いつのまにかおぼろげな目標になっています。それでは実現しません。10年後に向けて、明確なステップを踏んでいくことを考えてほしいと提案しました。社員一人一人が目標を持つことで、それぞれの分野で自主性をもって成長してほしいと願っています。
もちろん、会社の戦略決定は大きなトップマネジメント。10年、20年先を見通すのは経営者の責務です。上場企業のトップが任期中4年間の利益だけを追求して、あとはツケが回っても知らない、というのはありがちですが、これでは駄目です。ドラッカー氏が「オーナーカンパニーが企業形態として一番理想的な形だ」と指摘するのは、オーナーがより長期的視野で予見し、構想を練ることができること、即断できることが大きな理由ですが、創業家の一人として、その指摘に恥じないようなマネジメントをしなくてはと心掛けています。