三菱自へ派遣の人選に着手 日産、開発部門の出直し支援 (2/2ページ)

2016.5.20 06:24

資本提携することをうけての共同記者会見に臨む日産自動車のカルロス・ゴーン社長(右)と、三菱自動車の益子修会長=12日午後、横浜市(大西史朗撮影)
資本提携することをうけての共同記者会見に臨む日産自動車のカルロス・ゴーン社長(右)と、三菱自動車の益子修会長=12日午後、横浜市(大西史朗撮影)【拡大】

 日産の候補者は三菱自の株主総会で承認される見込み。現在、三菱自の開発トップの中尾氏は副社長の立場にいることから、日産から派遣される人材は副社長に就く可能性もある。日産は三菱自に技術者を送り込み次の軽自動車ベースの電気自動車(EV)の開発を日産主導で進める考えだ。

 日産は、年内に三菱自に対する34%の出資を完了し会長を送る方針。三菱自ではそれまで益子会長が留任して、日産との提携に向けた調整に当たる。相川社長の後任社長は、日産との提携の了承を得る臨時株主総会までのつなぎとなるため、益子会長が兼務する見通し。日産との提携完了後の新体制で、三菱自の会長と社長を誰が務めるかが、今後の焦点となる。

 ■三菱自動車の今後の動き

 5月25日 日産自動車と資本業務提携を正式契約

 6月24日 定時株主総会。相川哲郎社長が辞任

 7~8月  特別調査委員会が結果を報告

 10月ごろ 日産が三菱自株34%を取得して筆頭株主に

 年内    臨時株主総会。新経営体制に移行

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