■訪日旅行者を支える「便利店」
海外など見知らぬ土地で、わが家の近くにあるのと同じチェーン店の看板を見かけると親近感を覚えることがある。訪日中国人旅行者にとって、日本のコンビニエンスストアもそのような店の一つではないだろうか。
日本の流通市場にコンビニという業態が登場したのは1974年だ。この年の5月15日にセブン-イレブン「豊洲店」が東京都江東区に開店している。誕生から既に40年以上が経過しているが、この間、コンビニ業界では次々と新しいサービスが導入され、いまなお発展過程にあるといえる。
なかでもATM(現金自動預払機)の設置は、特筆すべきサービスではないだろうか。昔は銀行のキャッシュディスペンサーは平日18時には閉まってしまい、急に現金が必要になってもどうしようもなかった。
それがアイワイバンク(現セブン銀行)の登場で、コンビニの店舗内にATMが設置され、24時間お金の出し入れができるようになった。現在、ほとんどのコンビニの店舗にATMが置かれているのも、セブン-イレブンがそれまでなかった全く新しいサービスを導入したことが、嚆矢(こうし)となったものだ。
米国で生まれ、日本で大きく変貌・成長を遂げてきたコンビニは、アジアを中心に海外へもその広がりを見せている。なかでも、経済成長著しい中国では日系コンビニ各社が進出し、中国人の日常生活にも浸透しつつある。