「本格的だが敷居を低くすることで、手軽に日本の伝統文化を体験してもらいたい」ということから価格も抑えた。他では4500~1万円の受講料が主流だが、3500円と割安だ。正座ができない人はいすに座ったり、足を投げ出しても構わない。受講する外国人観光客にとっては「他では味わえない日本文化に触れることができる」と好評だ。ほかに着物に袖を通しての銀座散策や侍・忍者体験などのプログラムも提供している。
祖父が掛け軸職人、母が茶道師範の3代目江戸っ子として東京・神楽坂に生まれる。曹洞宗の幼稚園に通ったことで、幼いころから茶や禅に親しむようになる。社会人になり日本IBMに入社後、取引先の外国人から日本の伝統文化について聞かれて答えられず、ビジネスチャンスを失う同僚の姿を見てきた。「ビジネスを展開する上で自国の文化を知らないと軽んじられる」と伝統文化の素晴らしさを知らない日本人が多いことに寂しさを感じる。
日本IBMを退職後、師範である母の手伝いをしながら茶道を教えてきた。一方、知人の紹介で住宅展示場のモデルルームなどで茶会のイベントを催す過程で、企業研修・セミナー講師を引き受けるようになる。茶道、禅の伝統文化の視点からマナー研修を開いてきた。受講した企業からは「接客レベルが向上した」「トラブルでも落ち着いて対処できるようになった」といった声が寄せられている。