モニター中継で報道陣に公開された株主総会でシャープ買収の意義を強調する鴻海精密工業の郭台銘会長=台湾・新北市【拡大】
経営再建中のシャープを傘下に収める台湾の鴻海精密工業は22日、台湾北部の新北市で株主総会を開いた。郭台銘会長は、シャープへの出資手続きについて「今月中に終えるだろう」と説明。冒頭のあいさつでは「シャープの先進技術と互いに補えるところが大いにある。今年の非常に大きな仕事だ」と述べ、シャープ買収の効果を訴えた。
株主に示した年次報告書では「歴史的な意義のある戦略的同盟を展開できるのは光栄。互いの強みを合わせ新たな局面を切り開く」と強調した。
鴻海は、主要取引先である米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の販売減速で業績が逆風にさらされている。シャープの買収は「鴻海の発展に必要な投資」(郭氏)として、株主に理解を求めた。会場にはシャープ製品の展示ブースを設け、報道陣にも公開した。ただ、シャープの液晶事業は不振から脱却できておらず、3888億円の巨額出資の是非を巡り株主から疑問や不満が出る可能性もある。(共同)