日銀は21日、ホームページ上で公開している岩田規久男副総裁、桜井真審議委員の経歴をそれぞれ修正したと発表した。2人は、東大大学院経済学研究科博士課程を「修了」としていたが、博士号を取得していないため、博士課程「単位取得退学」に改めた。
日銀は、博士号がなくても「博士課程修了」と記し、博士号の取得者は「経済学博士」などと追記して区別していた。ただ、「週刊ポスト」の報道をきっかけに、衆院財務金融委員会などでも批判を受けたことから修正することにした。文部科学省の基準では「修了」の表現は博士号を持つ場合にしか使えない。このため、桜井氏、岩田氏の経歴は「単位取得退学」などとするのが適切としていた。
合わせて、桜井氏は、中大経済卒の年を「昭和45年」から「昭和44年」に、「昭和59年4月大蔵省財政金融研究室特別研究員」を、「平成2年5月大蔵省財政金融研究所特別研究官」にそれぞれ修正した。