富士通と米マイクロソフトの業務提携を発表する秋草直之氏(左)=2000年9月【拡大】
富士通の元社長、会長で顧問の秋草直之(あきくさ・なおゆき)氏が18日、急性心不全で死去した。77歳。葬儀・告別式は近親者で済ませた。喪主は妻、杏子(きょうこ)さん。富士通主催のお別れの会は7月29日正午、東京都千代田区内幸町1の1の1、帝国ホテル「孔雀の間」で開く。
1998年に社長就任。コンピューターの誤作動が懸念された「2000年問題」では、業界の中心として対応に当たった。5年間の社長在任中に、システム構築などのソフト重視路線へと構造転換を進めた。だが、ITバブル崩壊で巨額赤字を計上、工場の集約や人員削減などのリストラを迫られた。