【詳報】ポケモン社長インタビュー 20周年…これから目指していくものは? (2/6ページ)

ポケモンの石原恒和社長(納冨康撮影)
ポケモンの石原恒和社長(納冨康撮影)【拡大】

  • インタビューに答えるポケモンの石原恒和社長(納冨康撮影)
  • インタビューに答えるポケモンの石原恒和社長(納冨康撮影)

 --今年4月に配信を始めた初の本格的スマホ向けゲーム「ポケモンコマスター」は、チェスのようにポケモンを動かして相手陣地を攻略する。シンプルだが勝ち抜くのは難しい

 「ポケモン同士がそれぞれの(攻撃パターンの)ルーレットを回して対戦する遊びなので運に左右されるが、確率を把握した上で一番いい手を指せるプレーヤーが強い。運の要素をできるだけ自分の中で細かく計算して遊びを楽しめる」

 --ポケモンとして初めて人工知能(AI)を取り入れた。AIを使った将棋ゲームで知られる「HEROZ(ヒーローズ)」(東京)との共同開発だ

 「ゲームが複雑すぎるという指摘もあり、AIに助けてもらったらいいと考えた。ヒーローズも『ポケモンは駒の種類でいえばとんでもない数になるので一筋縄でいかないが、やってみたい』と賛同してくれた。難しいゲームだが、今までより高度なところまで到達できるようになる」

 スマホ向けゲームでの展開

 --スマホ向けゲームの将来をどう考える

 「最近の日本のスマホ向けゲームはどんどん画一化していて、プレーヤーもそのことに安心して、『楽だからいいや』ということになってきている。特に日本に顕著な現象で、収益の9割ほどを国内で稼ぐゲームが多く、全世界的に成功している事例は少ない」

スマホのおかげでゲーム人口が拡大したが、ゲーム専用機で…