無料通信アプリを手掛けるLINE(ライン)は27日、同日に予定していた、東京証券取引所への上場に伴う株式の公開価格の仮条件決定を28日に延期すると発表した。英国民投票での欧州連合(EU)離脱派勝利による前週末からの市場の混乱を考慮したとみられる。7月15日の上場予定日は変更しない。
LINEの広報担当者は延期理由について「足元の市場環境などを総合的に勘案した」と説明している。英国のEU離脱決定による国内経済への影響が懸念されており、政府や企業は対策を急いでいる。
LINEが投資家らに示した想定発行価格は1株2800円。これにより試算した時価総額は5879億円となり、今年の新規上場としては最大となる見込みで、市場の期待も高まっている。
LINEは米ニューヨーク証券取引所に同時に上場する予定。