
スズキの株主総会会場に入る株主ら=29日、静岡県浜松市中区東伊場のグランドホテル浜松(会田聡撮影)【拡大】
これらの為替変動による当社の連結損益への影響だが、ルピーが円高に振れた場合0.1円、10銭で約100億円、ユーロが1円円高だと約11億円、ポンドが1円で約8000万円、米ドルが1円で約5億円ということで、当社への影響度という意味ではルピーとユーロが重要な影響を与える。どんな対策を取るかだが全社的なコスト削減を徹底することと、海外工場での現地化を進めている。スズキの海外売り上げのうち9割を占める四輪車は海外生産が進んでいることもあるので、工場を持たない輸入国についてはインド製やハンガリー製の海外生産車を中心に拡販を図ることで対策としたい」
「世界経済についてはリーマンショック同様の大きな影響を与える可能性もあるので事態の推移をみながら慎重に事業を展開したい。なお離脱の影響は、当社は英国に生産拠点を持たないので英国の販売と損益に限定される」
鈴木会長「為替の変動がいかに大きいかをご理解頂ければと思う。特に米ドルよりもユーロ、ユーロよりもルピーが大きく影響しているので何とか克服しながら、コスト削減しながら、収益の計画を達成したいと思います」