ソニー熊本半導体工場が8月末にフル稼働へ 平井社長が事業説明会、中期目標は据え置き

2016.6.29 13:00

経営方針説明会で発言するソニーの平井一夫社長=29日午前、東京都港区(荻窪佳撮影)
経営方針説明会で発言するソニーの平井一夫社長=29日午前、東京都港区(荻窪佳撮影)【拡大】

 ソニーの平井一夫社長は29日、熊本地震で被災・停止した半導体工場「熊本テクノロジーセンター」(熊本県菊陽町)が8月末にフル稼働に戻るとの見通しを明らかにした。熊本地震の影響で半導体のほかカメラ事業の生産にも悪影響が出ており、立て直しを急ぐ。

 この日は、平成29年度までの3カ年の中期経営方針の途中経過に関する説明会を開催。30年3月期連結決算で営業利益5千億円以上、株主資本利益率(ROE)10%以上を達成するという従来目標は据え置いた。

 熊本テクノロジーセンターはデジタルカメラや監視カメラ向けの画像センサーなどを手掛ける、熊本地震による29年3月期の営業利益への影響額は約1150億円に上る見通しだ。

 画像センサーや電池など「デバイス分野」はスマートフォン市場の成長鈍化などで伸び悩んでおり、30年3月期の経営数値目標は売上高1兆~1兆500億円(従来目標1兆3千億~1兆5千億円)、営業利益率5~7%(同10~12%)に下方修正した。

 画像センターについて、平井社長は「複眼化の進展や、より画素数の大きい製品の需要の高まりが期待される」とし、28年度下期~29年度に向けて「収益性の回復を目指す」と述べた。

 一方、家庭用ゲーム機「プレイステーション4」などが好調な「ゲーム&ネットワークサービス分野」の30年3月期の経営数値目標は、売上高1兆8千億~1兆9千億円(同1兆4千億~1兆6千億円)、営業利益率8~10%(同5~6%)に上方修正した。

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