
カーボンナノブラシを発見、作製に成功したNECIoTデバイス研究所の弓削亮太主任研究員=30日、東京都港区【拡大】
NECは30日、携帯機器や自動車の燃料電池の電極として使われる「カーボンナノホーン」(CNH)が繊維状につながった炭素材料を新たに発見し、作製に成功したと発表した。「カーボンナノブラシ」と呼ばれるもので、従来のCNHの集合体と比べて10倍以上も電気を流しやすく、実用化されればセンサーの応答速度や蓄電池の出力向上などに役立つと期待される。すべてのモノをインターネットで結ぶ「IoT」や電気自動車の普及が見込める中、日本発の新規物質として世界的に注目されそうだ。
研究成果は、6月1日付の独「アドバンスト・マテリアルズ」誌に掲載。2017年度をめどにサンプル提供を開始し、材料メーカーと量産化に向けて技術開発を行う。
CNHは、直径がナノ(1ナノは10億分の1)メートルサイズの微細管「カーボンナノチューブ」(CNT)の仲間で、一方の口が閉じた角(ホーン)状の物質。外側に金属粒子を、内側にガスや薬剤を取り込みやすいことで知られる。