
新築住宅販売が伸び悩む中、積水ハウスは住宅リフォーム事業を加速している(積水ハウス提供)【拡大】
積水ハウスが、成長分野のリフォーム事業で女性活用を急拡大している。4月に3社に分割した子会社の積水ハウスリフォームでは、仕事と家庭を両立できるさまざまな勤務形態で子育て経験のある女性を積極採用。女性は10年で10倍以上増え、全営業職の約6割を占めるに至った。管理職も増加し、大型案件受注にも貢献するなど女性パワーを業績向上に直結させている。
◆地域密着が奏功
「最初に訪問する際はとにかく顔を覚えてもらう。まず、オーナーの方と信頼関係を築くことを心がけている」
そう話すのは積水ハウスリフォーム東日本の神奈川南営業所・東店の片田紘香さん。2013年に新卒入社した「リフォームアドバイザー」と呼ばれる営業職だ。学んだ環境デザインを生かそうと、同社を選んだという片田さんの1日は、飛び込み営業に集中する場合は30件、工事現場に出向くケースでも5件程度の戸別訪問をこなす。
昨年は築38年の戸建て住宅で約3000万円のリノベーションを受注し、「すごく勉強になった」と入社4年目の業務に自信を深める。
同社に「中日本(8月に登記予定)」「西日本」を加えた積水ハウスリフォーム3社は、積水ハウスが販売した戸建て住宅を専門としたリフォーム事業を手掛ける。4月に分割して発足した。より地域に密着した態勢で現在、グループで1割未満の1件1000万円超の大型リフォーム案件の掘り起こしを目指す。
鍵を握るのが女性営業職だ。初採用した05年の60人から10年余りで10倍以上に増加。16年1月末時点で3社合計の女性営業職は全営業職の約6割に当たる638人を数える。さらに女性の営業所長は3人、店長も63人を数え、まさに女性が屋台骨を支える。