
楽天の三木谷浩史会長兼社長【拡大】
楽天がネット通販モール「楽天市場」の出店者に優遇制度を導入することが7日、分かった。優良出店者と認定されると、同じ商品を販売している店よりも検索結果が目立つように表示されるなどの特典を9月以降始める。
一方、期限切れ食品を販売するなど悪質な出店者には違約金を課す違反点数制度も導入する。楽天は2013年に価格表示の不正が発覚して以降、出店者の引き締めを強めてきたが、今後は“アメとムチ”で、楽天市場の商品やサービスの質の向上を図る。
優遇制度は、顧客からの評価の点数や、注文を受けた後でキャンセルする回数が多くないか、トラブルが少ないかなど、さまざまな基準を基に出店者の店舗運営を評価して「優良店」を認定。その上で、優良店であることを店舗のページや検索結果の画面で明示する。ただ、「出店料の値下げは現時点では考えていない」(幹部)という。