
カモメの羽をヒントに設計されたカモメファンのDC扇風機=大阪市中央区のドウシシャ(南雲都撮影)【拡大】
「kamomefan(カモメファン)」シリーズは、エネルギー消費を最小限にして大陸間を長距離移動するカモメの羽をヒントに設計。船舶スクリューの製造会社とも協力し、扇風機に最適な流線型のデザインを生み出した。
空気を切り刻んで不規則なリズムで送風し、不快感や騒音を起こしていたとされる従来の扇風機に対し、同社は「窓からの風よりも涼しく、エアコンほど冷えすぎない」とアピール。高度な技術と省エネを両立させたことで、「高齢者に使いやすく、若い女性にもおしゃれなデザインが好評」(担当者)という。
シリーズ発売後も羽根の素材の樹脂を軽くしなるように改良するなど、進化を続けている。部屋の臭いや菌を除去する機能を備えた商品を薬品会社と共同開発するなど、機能性も高めている。
DC扇風機はモーターなどの主要部品が小さく、自由にデザインしやすいのも強みだ。その特性を生かして、組み立ての不要なタイプや、羽根を真上に向けることができるタイプなども販売している。