サムスン電子が360度球体カメラを発売 スマホ用などVR市場向けに販売

2016.7.14 17:10

韓国サムスン電子が発売する360度カメラ「ギャラクシーギア360」(右)=14日、東京都千代田区(宇野貴文撮影)
韓国サムスン電子が発売する360度カメラ「ギャラクシーギア360」(右)=14日、東京都千代田区(宇野貴文撮影)【拡大】

  • 360度カメラ「ギャラクシーギア360」を右手に、ヘッドマウントディスプレー「ギアVR」を左手に持って撮影に応じるサムスン電子ジャパンの堤浩幸・最高経営責任者(CEO)

 韓国サムスン電子は15日に周囲の空間を360度方向で撮影できる球体カメラ「Galaxy Gear(ギャラクシー ギア) 360」(想定価格4万円台後半)を発売する。

 撮影した映像はスマートフォンやヘッドマウントディスプレー(HMD)「ギア VR」で鑑賞し、旅行、コンサート鑑賞、スポーツ観戦などを追体験できる。仮想現実(VR)市場は世界の大手IT企業の参入が相次いでおり、競争が加速しそうだ。

 ボディーの前後に約1500万画素のカメラを搭載し、高精細の4K並みの映像の撮影が可能。専用アプリ(応用ソフト)を使い、映像をスマホに無線通信で転送して鑑賞、編集ができる。スマホを「ギア VR」にセットすれば、臨場感あふれる映像体験が楽しめる。

 「ギアVR」に対応するサムスンのスマホは「ギャラクシー S7 エッジ」「S6」「S6エッジ」の3機種。

 同社はリオデジャネイロ五輪をモチーフとした「S7 エッジ」の特別商品を開催年にちなんで2016台用意し、19日から販売する予定で、日本ではKDDIの「auオンラインショップ」で14日から予約受け付けを始めた。

 VR市場には、ソニーも家庭用ゲーム機「プレイステーションVR」を10月13日の発売を予定している。既存のプレイステーション4(PS4)につないで使用でき、HMDを装着すると、ゲームに登場する人物やモンスターなどになったかのような気分が味わえる。

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