
作業員は操作室でカメラの映像を確認しながら吹き付け機を操作して施工する【拡大】
トンネルの坑道先端である「切羽部分」では従来、作業員が保護眼鏡や防塵(ぼうじん)マスクを着用しながら施工していた。今回の新技術では、3台のモニターカメラからの映像を切羽から離れた場所に送信。作業員は操作室でカメラの映像を確認しながら吹き付け機を操作して施工する。夏場も涼しい環境下で作業できるため、「作業員の負荷を大幅に減らすことができる」(手塚仁・土木事業本部トンネル技術部長)。
また、山岳トンネル工事で発生する可能性がある落盤・土砂崩壊などの災害リスクを回避し、吹き付け作業中の作業員の曝露(ばくろ)粉塵もゼロにできる。
吹き付け機と操作室はLANケーブルによって接続されており、長い距離でも対応できる。今後は無線化に向けた基礎・実機試験やコンクリート供給設備の遠隔操作を開発、来年度以降の実用化を目指す。
また、トンネル施工技術の自動化や省力化を目的とした「次世代トンネル施工技術」の開発を進め、安全・衛生環境と生産性の向上を図る。