世界を広げるVRやAR技術 2020年代はどう変わる? (3/4ページ)

2016.7.24 12:01

「ポケモンGO」が日本でも配信開始されARやVRへの関心を一気に高めている
「ポケモンGO」が日本でも配信開始されARやVRへの関心を一気に高めている【拡大】

  • アイドルグループ「夢みるアドレセンス」の360度映像を楽しめるソニー・ミュージックコミュニケーションズのシステム
  • コンテンツ東京2016で講演する東京大学名誉教授の舘暲氏
  • ビョーク「Stonemilker VR」 (C)Andrew Thomas Huang

 「遠隔就労や介護医療といった分野」にもVRの利用が進みそうだ。寝たきりになって孫の結婚式に参加出来なかった祖母が、VRヘッドマウントディスプレイを着けて首を回すと、披露宴の会場に置かれたペッパーの首が回って、会場を見渡す。そんな実証実験が行われている。

 1989年にVRという言葉が生まれて四半世紀。その間にVRは「性能的には100倍以上で、価格は1000分の1になった」と舘氏。「高いままでは経験ができず、いくら良いと言っても分からない。安くなって性能が良くなり、皆が作ったソフトが共有できるようになれば、爆発的に進展するだろう」。誰もが求める使い方を考え、欲しがるコンテンツを送り出すことで、来たるVR時代の覇権を握れるかもしれない。

 もっとも、「周辺装置は安くなったが、それで広がるかというと、ビジネス的には大変になる」という声も。やはりコンテンツ東京2016で講演した、東京大学大学院情報理工学研究科教授の廣瀬通孝氏によれば、「参入障壁が下がるので、首尾良く手に入れた人たちは良い地位を占めることができる。だが、太洋にいろいろなところから人が入ってくるため、生き残るのは大変だ」という。

 「ポケモンGO」が人気になったのは、ARゲーム「Ingress」を開発したナイアンティックが持つ位置情報ゲームのシステムやノウハウと、「ポケットモンスター」という世界屈指のコンテンツ資産が合わさったから。他者が追随しようにも、技術や資産的に見て同規模のものをすぐに作ることは難しい。

それでも、ARという技術が使われた「ポケモンGO」がブームになることで…

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