
サントリーのノンアルコールビール「オールフリー」(右)とアサヒビールの「ドライゼロ」【拡大】
シェア2位となったサントリーも、7、8月は主力商品「オールフリー」を1割増産する。3月から専用のミニ自動販売機を温浴施設に展開するなど、販路の拡大を急ぐ。
ノンアルビールは飲酒運転の罰則強化などを背景としてドライバーを中心に人気となり、市場規模を拡大してきた。業界の推計によると、平成27年の市場規模は1738万ケース(1ケースは大瓶20本換算)と、21年に比べ3倍超に拡大した。
メーカーにとって、酒税がかからないノンアルビールは利益率が高い。発泡酒などを含む「ビール類」の市場縮小が続くなか、ノンアルビールは収益源としての期待が大きく各社の開発競争が激化したことが、特許をめぐる両社の訴訟にまで発展した背景にある。