個人消費押し上げなるか!? 関東地方梅雨明け…猛暑でビールやエアコン相次ぐ増産  (2/2ページ)

サントリービールは今夏のビール生産を増やす(東京都府中市)
サントリービールは今夏のビール生産を増やす(東京都府中市)【拡大】

 日用品の販売も上向いている。資生堂は制汗剤「エージーデオ24」の7月以降の販売が2割伸び、花王も汗ふきシート「ビオレさらさらパウダーシート」の7月の販売が2割増で推移するなど売れ行きは上々だ。

 猛暑は屋外で遊ぶテーマパークの集客にマイナスとなるなど、消費の一部に悪影響が及ぶ。それでも、飲料の販売増など気温上昇による景気へのプラス効果は大きい。第一生命経済研究所の永浜利広首席エコノミストの試算によれば、7~9月の平均気温が1度上昇すれば家計の消費支出は5100億円増えるという。永浜氏は「夏の気温・日照時間と家計消費は連動性が高い」とし、猛暑が景気の追い風になると分析する。