英調査会社IHSマークイットオートモーティブの調べでは、小型車の世界需要は10年から15年にかけて、トヨタグループの年間生産台数に相当する約1000万台増えた。今後5年間でも同程度増えると推計している。トヨタは、手頃な値段と優れた燃費性能を両立する小型車に定評があるダイハツの技術を最大限生かしたい考えだ。一方、ダイハツは環境車や自動運転など次世代技術への対応が遅れている。
自動車の技術は日進月歩で、電気自動車(EV)や水素で走る燃料電池車に必要な電動化技術、事故を減らすための安全機能などの開発には巨額の費用がかかる。各社とも研究開発費を増大させており、ダイハツの三井正則社長は「自らの事業規模を超える投資が必要となる」と分析する。
小型車メーカーでライバルのスズキがインドで販売を伸ばしているのに対し、ダイハツは国内や海外の主力市場で落ち込みが目立ち、正念場を迎えている。トヨタが持つ最新技術を迅速に投入できる開発体制の整備を進め、小型車戦略を共有していく方針だ。