EVトラック開発競争が激化 静寂性とクリーンが強み、夜間・都市部で配送 (2/2ページ)

2016.8.3 21:37

シュツットガルト市が建築資材やゴミ箱の運搬に使う三菱ふそうトラック・バスのEVトラック「キャンターE-CELL」=7月28日、ドイツ・シュツットガルト市(会田聡撮影)
シュツットガルト市が建築資材やゴミ箱の運搬に使う三菱ふそうトラック・バスのEVトラック「キャンターE-CELL」=7月28日、ドイツ・シュツットガルト市(会田聡撮影)【拡大】

 今年4月から盆地にあるシュツットガルト市に建築資材やゴミ箱の運搬車として4台提供し、坂道の多い地形での走行性能などを検証している。市産業廃棄物管理局の運転手は「1日最長90キロ走るが、充電に不安を感じたことはない」と話す。

 三菱ふそうは数年内の量産を目指しており、市担当者は「排ガスを抑制するため、ディーゼル車より価格が2割程度高くても導入を検討する」と語った。

 トラック市場はこれまで、燃費が良く力強い走りができるディーゼル車が主流だった。だが、排ガスや騒音の問題があるディーゼル車に進入規制を課す都市があることや、運輸業の「24時間化」を背景に深夜でも静かに配送できるEVへの期待が高まっている。

 日本では、日産自動車が平成27年3~5月に東京都千代田区の自転車シェア実証事業でEVトラックの試験車を提供した。小型EV「リーフ」の電池やモーターなどの技術を活用し、「振動が少ないので運転手に優しい」(日産)。日野自動車も小型EVトラックの開発を手がけている。

 さらに、ダイムラーは7月、車重が25トン級の大型EVトラックを世界で初めて披露した。2020年の量産開始を目指し、「トラックは電動化の時代に入る」(ベルンハルト取締役)。

 新興勢力も商機をうかがっている。米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は7月に発表した経営計画で「(EVトラックは)開発の初期段階にあり、来年には発表できる」と表明、トラックメーカーの牙城に挑む構えだ。(会田聡)

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