EVトラック開発競争激化 厳しい環境規制に対応、運送業向けにらむ (3/3ページ)

2016.8.4 06:29

ダイムラーのブリュール工場内を走るEVトラック「キャンターE-CELL」=7月28日、独シュツットガルト市
ダイムラーのブリュール工場内を走るEVトラック「キャンターE-CELL」=7月28日、独シュツットガルト市【拡大】

 日産、日野、テスラ 商機うかがう

 日本では日産自動車が2015年3~5月に東京都千代田区の自転車シェア実証事業でEVトラックの試験車を提供した。小型EV「リーフ」の電池やモーターなどの技術を活用し、「振動が少ないので運転手に優しい」(日産)。

 日野自動車も小型EVトラックの開発を手掛けている。

 さらに、ダイムラーは7月、車重が26トンの大型EVトラックを世界で初めて披露した。20年の量産開始を目指し、「トラックは電動化の時代に入る」(ベルンハルト取締役)。

 新興勢力も商機をうかがっている。米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は7月に発表した経営計画で「(EVトラックは)開発の初期段階にあり、来年には発表できる」と表明、トラックメーカーの牙城に挑む構えだ。(会田聡)

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