
ダイムラーのブリュール工場内を走るEVトラック「キャンターE-CELL」=7月28日、独シュツットガルト市【拡大】
日産、日野、テスラ 商機うかがう
日本では日産自動車が2015年3~5月に東京都千代田区の自転車シェア実証事業でEVトラックの試験車を提供した。小型EV「リーフ」の電池やモーターなどの技術を活用し、「振動が少ないので運転手に優しい」(日産)。
日野自動車も小型EVトラックの開発を手掛けている。
さらに、ダイムラーは7月、車重が26トンの大型EVトラックを世界で初めて披露した。20年の量産開始を目指し、「トラックは電動化の時代に入る」(ベルンハルト取締役)。
新興勢力も商機をうかがっている。米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は7月に発表した経営計画で「(EVトラックは)開発の初期段階にあり、来年には発表できる」と表明、トラックメーカーの牙城に挑む構えだ。(会田聡)