
BMWの大型販売拠点「BMWグループ東京ベイ」に展示された車両=6月、東京都江東区【拡大】
ベンツの国内の販売店は顧客に「敷居が高い」(ベンツ日本の上野金太郎社長)と思われていることが多いといい、実際にジーンズにTシャツでは入りにくい。顧客に気楽に来店してもらえるよう、既にベンツは東京・六本木と大阪・梅田に車を展示するだけのカフェをオープンしており、今回の仮想ショールーム開設もその流れの一環だ。
とくに仮想店舗は、限られたスペースでも展開が可能なため、今回の取り組みが一定の成果を上げれば、他の施設にも同様のショールームを設置する可能性があるという。
ベンツが「仮想」現実を使い、脳の感性に直接訴えかける新たな売り方に挑戦する一方、現実世界の「リアル」な車を操る楽しさを訴求する販売手法の強化に乗り出したのがBMWだ。