そうなると、自社の人材で実現可能なことにしか挑戦できなくなってしまう。内部経営資源の最適化を図り続けること自体が悪いわけではないが、あまりにも多様性がない。激化する競争環境の中で自社の経営資源だけに頼っていては、成長スピードが遅くなり、コストがかさむ一方だ。
地方の中小企業は特に、人のオープン・イノベーションを前向きに考えるべき。外部プロ人材から高度なノウハウや人脈を手に入れることで、これまでにない視点で経営判断を下すことができるようになる。
元気な東京の企業とつながったり、大企業と連携したりといった新たな可能性も生まれる。そんなイノベーションの実現に向けて、私たちは日々活動している。
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【プロフィル】久保田雅俊
くぼた・まさとし サーキュレーション代表取締役。1982年生まれ。総合人材サービス大手を経て2014年にサーキュレーションを設立。設立2年半で、国内最大規模となる1万人の独立専門家ネットワークを構築、経営支援実績1000件を突破。15年、「北尾賞」を受賞。オープン・イノベーションコンサルタントとして講演多数。