「世界最高米」で国際競争力 東洋ライス・雜賀慶二社長 (2/2ページ)


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 --発売後の反響は

 「発売前から日本料理の『熊魚菴(ゆうぎょあん)たん熊北店』(京都市中京区)などから予約を受けた。一般向けには6月29日から自社ホームページで売り出した。140グラム6袋のセットで1万800円と高額なので売れるとは思わなかった。ところが5日間で用意した30箱が完売した。その後も問い合わせが多く、海外での販売予定分を国内向けに転用し、先月28日から同様のセットを300箱限定で販売している。来年は今年より出荷量を増やしたい」

 --これから取り組みたいことは

 「私は経営トップであるとともに、技術開発のトップでもある。詳しくは話せないが、新しい商品開発を進めているところだ。金芽米や金芽ロウカット玄米などを食べている人からは、『体調がよくなった』といった声が寄せられている。医療機関などと協力して科学的な裏付けをはっきりさせ、国全体の健康づくりに貢献したい」(佐竹一秀)

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【プロフィル】雜賀慶二

 さいか・けいじ 和歌山市立城東中卒。家業の精米機の販売・修理に従事。1961年11月東洋精米機製作所(現・東洋ライス)設立に参画。85年2月から現職。82歳。和歌山県出身。

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【会社概要】東洋ライス

 ▽本社=和歌山市黒田12

 ▽設立=1961年11月

 ▽資本金=1億円

 ▽従業員=170人(2016年8月1日時点)

 ▽売上高=82億5200万円(2016年3月期)

 ▽事業内容=総合食品加工機器製造販売、米加工品製造販売など