【フロントランナー 地域金融】池田泉州銀行のものづくり企業支援(6) (1/2ページ)

2016.8.17 05:00

 ■標準化や技術ストック活用を後押し

 池田泉州銀行が展開するものづくり企業へのサポートは多岐にわたるが、最近の取り組みに興味深い2つの事例がある。一つは地元企業の技術・製品に関する「標準化」のサポートだ。標準化とは品質・形状・規格などの標準ルールを決め、それに従って統一すること。従来は製品の互換性の確保、生産効率の向上などが標準化の基本機能だったが、近年では安全・安心の確保や企業の競争力強化の観点から注目されている。

 経済産業省は、新市場の創造や産業競争力強化につながる戦略的標準化の推進のため、迅速な国内外の標準化(JIS、ISO/IECなど)を可能とする新市場創造型標準化制度を2014年5月に創設。池田泉州銀行はこの標準化制度を地元企業に普及させるため、標準化活用パートナーシップ制度のパートナー機関に登録されている。

 今年3月には、同行のサポートによって、アイセル(大阪府八尾市)が提案した「静的流体混合装置(スタティックミキサー)に関する標準化」が、新市場創造型標準化制度を活用して標準化が進められることが決定した。同社の標準化は、パートナーシップ制度に基づく全国第1号案件だ。

 アイセルの静的流体混合装置の技術は、山口大学と共同開発が進められていたもので、11年度にはコンソーシアム研究開発助成金の採択事業にも選ばれている。スタティックミキサーとは駆動部のないラインミキサーで、食品や化学薬品などさまざまな液体や気体を均一に混合する装置。この混合性能の特性評価方法について標準化が図られるわけだ。実現すれば、アイセルの持つ技術・製品が客観的に評価され、市場での信頼性向上や他社との差別化が図られることは間違いない。

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