
重工各社はIoTやAIを駆使した保守サービスに力を入れている。写真は三菱重工業・相模原製作所の遠隔監視センター(同社提供)【拡大】
一方、航空機エンジンや橋梁(きょうりょう)など手掛けるIHIもグループ共通の情報基盤を整備している。4月にはIoTを推進する部署の人員を倍増した。製品の稼働状況の遠隔監視や故障予兆を検知するサービスを各事業部に広げる方針だ。日立製作所や東芝もIoTやAIの取り込みに力を入れている。政府はIoTやAIなど次世代技術を活用した「第4次産業革命」の推進を成長戦略に掲げるが、米国やドイツに後れをとっている。国内の重工各社としても対応が遅れれば、GEやシーメンスとの差が開く可能性もある。(黄金崎元)